オーラルフレイル対策をして健康寿命を延ばそう

80歳で20本の歯を残す8020運動は子どもから大人まで定着し、虫歯予防や歯を残すことに対する意識は高まっています。その一方で口腔機能の低下に対する関心は高いとはいえず、予防対策も不十分です。

「オーラルフレイル」という言葉を聞いたことがありますか?
食べこぼす、汁物でむせる、滑舌が悪くなった、硬いものが食べづらいなど些細な口のトラブルが気になるようであればそれは「オーラルフレイル」かもしれません。このオーラルフレイルを放っておくと要介護のリスク、誤嚥性肺炎のリスクが高くなることがわかっています。しかし、口の些細なトラブルに早く気づき対策をとることで健康な状態に戻すことや機能低下を遅らせることができます。そのためには市民に対し「オーラルフレイル」の認知度を上げていく必要が上げていく必要があります。

こだ健体操教室開催に合わせて口腔機の維持・向上を啓発していくことを提案
 健康寿命の3つの柱は栄養(食・口腔機能)、運動、社会参加です。元気に運動するにはしっかりと栄養が取れなければ始りません。
口腔機能が低下しうまく食べられないと食欲・食事量の減少により体力が弱ります。また会話がスムーズにできないと人に会うこと、外出する機会が減ってしまいます。すると社会との関わりが薄れ、行動意欲が低下していきます。このように食べる、話すという何気ない動作は全身の健康に深く関わっています。

誤嚥性肺炎を予防するためにもオーラルフレイル対策は重要です
 高齢入院患者の肺炎の種類を調べたデータによると80歳代の80%、90歳代では95%が誤嚥性肺炎との報告があります。嚥下機能が低下すると、自分で飲み込んだ唾液でも誤嚥してしまい、タンを切ることもできず、誤嚥性肺炎を繰り返してしまいます。
議会の質問では、地域包括支援センターを中心とした介護予防講座にオーラルフレイル対策を取り入れることを要望し、講座の目的や内容を踏まえながら検討するとの答弁がありました。 

簡単なスクリーニングテストとお口の体操を!
 まずは自分の口周りが健康かどうかチェックすることが大事です。
テストといっても「硬いものが食べにくくなった」や「汁物でむせることがある」などの簡単な項目に答えていくだけです。お口の体操も自宅でできる簡単なものなので、こだ健体操や介護予防教室でも簡単に取り入れることができるため周知啓発として印刷したものを配ることを提案しました。
健康寿命は歯と口の健康からです。歯と口の健康を意識しオーラルフレイル予防を行うことで要介護リスクを回避できれば医療費や介護費用の削減にもつながっていきます。
身近にかかりつけ歯科医をつくり、定期的な検診を習慣づけていくことが大切です。

神奈川県ではハンドブックを県民に配布 

〜簡単なお口の体操の紹介〜
代表的な口の体操として発音を意識して行う「パ・タ・カ・ラ体操」があります。

「パ」の発音は唇を閉める筋力を鍛え、食べ物をお口からこぼさないようにします。あ「タ」の発音は上あごから下あごへ舌を打ちつけるので舌の筋肉のトレーニングになります。
「カ」の発音は、誤嚥せずに食べ物を食道に送るトレーニングができます。
「ラ」の発音は、食べ物をのどの奥へと運ぶための舌の筋肉のトレーニングができます。

お正月、お餅を食べる前にパタカラ体操をやってみてはいかかですか?