子どもや若者が担う家族介護、ヤングケアラーについて②

2019年2月4日 11時01分 | カテゴリー: 介護・福祉・医療, 子ども・教育, 活動報告

白梅学園大学のヤングケアラー調査報告書

2016年、2017年の2年間をかけて、白梅学園大学が教育委員会の協力のもと、市内小中学校の教員に向けてヤングケアラーについて実態調査アンケートを行いました。日本でヤングケアラーの実態調査を行なっているところはまだ少なくそのような中、小平市で実態調査が行われたことはとても評価しています。

報告書によると「今年度家族のケアをしていると思われる児童生徒がいるか」の質問に「いる」と答えた教員は小学校の教員で約5人に1人、中学校の教員で5人に2人でした。教員がケアをしていることに気づいたきっかけは遅刻や欠席をはじめ、忘れ物が多い、宿題をしてこないなど学校生活面での状況であることが多かったとのことです。
ケアをしている相手としては病気がちの母親や障害を持つあるいは幼い兄弟や多く、ケアをしている内容としては料理、掃除、洗濯などの家事や兄弟の世話、感情面のサポートなどでした。これらは一見すると家のお手伝いであり、「お手伝いをする良い子」に見られてしまいます。ですが、子どもが担うにしては責任や負担が大きいケアはお手伝いとはいえません。
ケアを引き受けている子どもにしたら、それは生活の一部であり、日常的に行なっている場合、負担が大きかったとしても当たり前のこととして受け入れてしまっているケースもあります。また、ケアをしていることを話すことで家族が責められてしまうのではないかと思い話せない場合もあるそうです。

小平市の先生はヤングケアラーという言葉は聞いたことがなくても日頃子どもたちと接している中で家族のケアをしていることに気づき対応をしていただいていることは報告書からも見て取れます。そのような子どもたちに対し「福祉的な立場から学校にアドバイスをしてくれる支援が欲しい」という先生方の苦慮する姿も感じ取れました。
子どもたちにとって学校は家庭以外で長い時間を過ごす場所です。身近にいる先生がヤングケアラーについて知り、困難を抱えているかもしれない子どもや親を見つける、気づくことができれば問題が複雑化する前に関係機関で対応することや必要な支援につなぐことができると考え、議会でも取り上げています。